風力発電計画の情報公開を

風力発電建設問題について申し入れ
日本共産党北部地区委員会は4月24日、佐世保市宇久町に予定されている国内最大級の風力発電建設問題について、朝長則男佐世保市長に「建設に慎重な態度を」との申し入れを行いました。申し入れにはふちせ栄子比例候補と山下千秋佐世保市議が参加しました。
「風力発電による被害の全国事例を調査し公開すること」「建設計画の全体像を明らかにすること」などの申し入れに対し、永安啓祐環境部長は「供用開始は2013年度からであり、業者への情報の提供をお願いし、市として情報の収集に務めている」と述べ、申し入れを市長に伝えることを約束しました。
山下千秋市議は愛知県豊橋市や静岡県東伊豆町での風力発電による被害の実態を紹介しながら、「宇久町は畜産も盛んなところで、人への被害だけでなく牛への被害も懸念される」と述べ、市の情報収集の遅れをきびしく指摘しました。
ふちせ栄子候補は環境アセスの基準がまだ確立していないなかで、県が環境アセスをクリアしても疑問が残るのではないかと問題点を指摘し、市長が建設を同意しないように申し入れました。
市長への申し入れ書
佐世保市長 朝長則男 様
風力発電建設問題についての申し入れ
2009年4月24日 日本共産党長崎県北部地区委員会 委員長石川悟
佐世保市会議員山下千秋
新聞報道等によれば、佐世保市宇久町に国内最大級の風力発電建設計画が動き出しているとのことです。
① 事業主体の日本風力開発は、〇六年度から宇久町内で発電所の可能性を調査し、「国内でも三本の指に入る風力で採算が取れる」と判断し出力二千キロワットの発電機を五十基設置。
② 国内最長となる約六十キロメートルの海底送電線を市本土まで敷設し九州電力に売電する。
③ 2011年から供用開始予定。総事業費は二百億円を上回る見込み。などなどが伝えられています。
地球温暖化防止のために、自然エネルギー活用が大切になっている中で、風力発電利用も重視されていることはよく承知しています。
しかし、一方で風力発電の低周波による健康被害なども、全国各地で大問題になりつつあります。風車病とも呼ばれていますが、新しい公害のため、まだ原因究明や因果関係証明などほとんどなされていません。そのため規制する法律やすでに発生した被害者への救済策なども存在しない状態です。
また宇久町は、畜産というたいせつな産業があります。牛への影響も心配です。
ただこうした中で、県の環境影響調査と建設予定地の市長の同意さえ得られれば、多額の補助金がもらえて、簡単に建設できることになっています。宇久町における国内最大級といわれる計画も「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS)」による風力発電等の誘導、利用促進にそったものであると思われます。
何よりも、住民の安全、健康を第一義的に考えるとき、調査・解明されるべき課題が残されている段階での、市長の建設同意は、慎重にされるべきと考えます。
以下申し入れいたします。
記
1、 建設計画の全体像、実施工程、安全対策などをすべて公開させること。耐用年数がきたとき、風力発電機器をどうするのか、被害がでた時の補償に責任が持てるのかどうかなども含めて。
2、 住民説明を事業主体まかせにせず、現在明らかになっている風力発電による被害の全国的事例を調査把握し、自治体自身が住民に情報公開すること。
3、 アセスをしても被害は発生していることを考慮すれば、県のアセスをクリアしたからという理由だけで建設同意をしないこと。



